ドクター木村の教えて甲状腺
若松河田
豊洲
COLUMN

甲状腺の病気を治療するための方法について

甲状腺の病気の種類

人間の体には甲状腺という臓器があり、甲状腺からホルモンが作り出されています。このホルモンは新陳代謝の活性に関わる重要なものです。人間だけではなく、他の生物も甲状腺の生み出すホルモンが重要な役割を果たしています。
例えばオタマジャクシがカエルになったり、クマが冬眠することができるのはこのホルモンが甲状腺から生み出されているおかげなのです。ホルモンは厳重に調節する必要があり、多すぎても少なすぎても問題が生じてしまいます。ホルモンの分泌量がおかしくなってしまうと病気になってしまうのです。
甲状腺の病気には、ホルモンの分泌量が多すぎるときになる病気と少なすぎるときになる病気があり、自己免疫疾患と呼ばれています。自己免疫疾患とは、自分の体の中にある免疫系が悪さをしてしまい、自分の臓器を攻撃してしまうことです。これによって、ホルモンが多すぎてしまったり、少なすぎてしまうという状況に陥ってしまいます。また、ひどい場合には甲状腺そのものが癌になってしまう可能性もあります。ただし、腫瘍性病変のすべてが癌というわけではなく、中には良性の腫瘍も存在しています。これらについてはしっかりと検査を受けることが必要となるでしょう。甲状腺の癌については有病率が1,000人に1.3人と推定されており、近年はその数が増えているというデータもあります。
甲状腺の病気は、遺伝的に発症しやすいケースがあるとされています。しかし、遺伝的な体質があったとしても、それだけで引き起こされるわけではなく、環境要因も関わってくるとされています。例えば女性が出産をしたり、大きなストレスがかかったときに発病する例もあるので、きちんと診断をしてもらって治療を受ける必要があるでしょう。

治療方法について

甲状腺ホルモンの分泌量が多すぎる病気になると、汗っかきになったり疲れやすくなったり、手足が震えるようになります。その他にも食欲旺盛なのに体重が減ってしまったり、眼球が突出するようになったり、頸が腫れてしまうことがあります。これらの症状が見られるならば病気になっている恐れがありますので、すぐに病院で診断を受けることをお勧め致します。
ホルモンの分泌量多すぎる病気で代表的なものに「バセドウ病」があります。この病気を治療するためには内服薬を用いたり、放射性ヨードを用いたり、あるいは外科的に臓器を切除するという方法などがあります。ホルモンの合成や分泌を減らすことができる効果のある薬が用いられることが多く、2ヶ月間使い続けることが基本となっています。その薬の一例として、放射性ヨードが含まれるカプセルがあります。これを内服することによって甲状腺ホルモンをつくる細胞が破壊されるため、治療に用いられます。この治療方法の場合、ホルモンを補充しなければいけません。外科手術によって臓器を摘出する方法は近年選択されることが少なくなっています。
逆にホルモンが少なすぎる場合の病気としては「橋本病」というものがあります。こちらの治療方法はバセドウ病よりも簡単で、ホルモン製剤を内服することによってホルモンを補うだけで身体は正常な状態へと戻りやすくなります。ホルモンが少なすぎるとやる気が出なくなったり、肌が乾燥しやすくなったり、食欲がなくなってしまいます。これらの症状が見られるならばしっかりとした治療ををお勧め致します。
このようにホルモンにはさまざまな病気が存在しているのですが、治療方法は確立されているため、上記の症状に当てはまることがある場合は一度しっかりと病院を受診しましょう。

クリニックの選び方

これから甲状腺の病気の治療のために、クリニックを選ぶ際のポイントをご紹介します。まず、専門医がしっかりと在籍しているクリニックを見つけましょう。甲状腺の病気というのは専門的なものであり、診断をするのが難しいものです。そのため専門的に対応することができる医師が在籍していることが大切です。きちんと実績のある医師が在籍しており、信頼できる専門クリニックを探しましょう。
また、リラックスできる空間が用意されていることも大切でしょう。病院に対して苦手意識を持っていたり、緊張してしまうという方が多くいます。そういう方でも、安心して入ることができるようなクリニックがあるので、落ち着いた環境が用意されているクリニックを選びましょう。加えて、事前に予約ができるシステムを用意しているクリニックであれば、待たされる心配はありません。インターネット上で予約ができたり、携帯電話からの予約に対応しているクリニックもあります。これによって少しでも待ち時間を短くすることができるでしょう。
そして、何かあった時のために他の専門医療機関と連携しているクリニックを利用しましょう。甲状腺の病気の中には入院が必要になるケースや、専門性の高い疾患も存在しています。これらは普通のクリニックでは対応ができないことがあるため、そういったときに他の専門医療機関を紹介してくれる場所ですと、より安心できるでしょう。こういった情報を収集するために、気になるクリニックのホームページはきちんとチェックしておくことをおすすめします。。クリニック内の写真が掲載されていることもあるので、それらのチェックも忘れないでください。

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