【甲状腺専門クリニック】 バセドウ病、橋本病、甲状腺癌(がん)、その他の甲状腺疾患などの専門クリニックです。
人間は様々な病気にかかる生き物として知られていますが、甲状腺に関する内容のものはあまり認知されていません。
何らかの症状が現れた際に検査を受け、その結果判明することも多く、心疾患や脳疾患などに比べて知名度が低いというのが実情です。
しかし甲状腺に関する疾患にかかる人は多数いるので、検査方法や具体的な病気の治療について知っておくと、いざという時に役立つでしょう。
甲状腺に関する病気といっても種類はひとつではなく、複数存在しています。
代表的なものとして知られるバセドウ病をはじめ、橋本病、腫瘍性疾患、単純性びまん性甲状腺腫、亜急性甲状腺炎などがあります。
バセドウ病はホルモンの作製や分泌が過剰になってしまうことが原因で症状が出るもので、橋本病はその逆で作製や分泌量が低下することで起こる症状です。
バセドウ病になると腫れが出ることや眼球に変化が現れることも多く、有名人の中にもこの疾患にかかっている人がいます。
甲状腺に関する病気は大きく分けてホルモンの作製や分泌が必要以上に増えてしまう機能亢進症と逆の機能低下症に分けることができる点が大きな特徴です。
機能亢進症の場合は一般的に動悸や脈の乱れ、手足の震えや筋力の低下、イライラ、汗をたくさんかく、微熱などといった症状が現れがちです。
機能低下症は乾燥肌になってしまう、物忘れの症状が出る、食欲がなくなる、今まで以上に眠くなったり、やる気がなくなるなどが挙げられます。
機能亢進症と機能低下症の症状は全く異なるものもあれば、月経不順などのように両方に現れやすい症状もあります。
上記の他にも癌をはじめとした疾患が現れることもあるため、定期的な検診や異常を感じた際の診察、場合によっては適切な治療が欠かせません。
一般的には問診や触診、エコーを使った検査、ホルモン検査、穿刺吸引細胞診、抗体検査などがあるため、それぞれの状態に応じた検査方法が用いられます。
甲状腺機能低下症というのはホルモンの分泌量が不足してしまう疾患で、代謝内分泌疾患に該当します。
ホルモンが不足してしまうため、体が必要としているエネルギーが足りなくなり様々な問題が現れます。
この疾患の中で有名なものが橋本病で、この病気は男性以上に女性に多い傾向があります。
橋本病を例に治療方法を説明すると、人によって必要となる治療方法は異なり、機能低下が見られない軽度な状況の場合には経過観察をし、毎回の検査結果を元に治療の必要性があるか判断します。
機能が常に変動しやすい特徴があるため、経過観察が求められることも多いです。
ただ、すでに機能低下が始まっている場合には、専用ホルモン剤を用いた薬物療法を行います。
橋本病とそれ以外の自己免疫疾患との関連性が指摘されており、例えば悪性貧血やアジソン病などが当てはまり、検査や治療の際には合併症にも配慮する必要があります。
この疾患自体の診断は、甲状腺刺激ホルモンのTSH値の反応をもとに、二次性なのか三次性なのかを判別することができます。
即治療の必要性があるのか、それとも一定期間の観察をすべきなのかについては自己判断ではなく検査などをして医師が判断することになります。
甲状腺に関係する病気はとても多いのですが、その中でも深刻度が高いのが癌になります。
これは一般的な癌とは異なる点があり、男性の約5倍の確率で女性がなりやすいといわれ、種類により進行スピードが比較的緩やかで治りやすいものと悪性度が高く進行が速いものがあります。
ですから、できるだけ早い段階で発見するためにも、検診が必要不可欠です。
この癌は若い世代から高齢世代まで満遍なくかかることが多く、大きく分類すると分化癌と未分化癌に選別することができます。
分化癌の中にはさらに乳頭癌と濾胞癌、髄様癌があります。
首にしこりが出てくることもありますが、基本的にはあからさまな症状を感じにくいため発見が遅れがちです。
診断方法は触診やエコーによる検査、穿刺吸引細胞診が一般的です。
癌が転移しているかどうかを調べる際には、それ以外の方法も用いられます。
治療に関しては手術が用いられることが多く、必要に応じて放射性ヨウ素内用療法、未分化癌であれば放射線療法や化学療法が用いられることもあります。
甲状腺癌の種類によっては進行スピードが速くて、望ましい治療方法が期待できないケースもあり、深刻な状態になりかねません。
腫瘍イコール悪性と断定することはできませんし、悪性腫瘍の場合は癌以外にも濾胞なども考えられます。
甲状腺に関係する病気は大きく分けて機能亢進症と機能低下症に分類することができます。
機能亢進症の中でも有名なバセドウ病、機能低下症では橋本病があり、それぞれの患者に応じた治療法が必要となります。
甲状腺癌は種類次第では進行が遅く治りやすいのですが、その逆に深刻な状況に陥るものもあります。
手術や放射線などを使用した治療も一般化しており、腫瘍ができた場合や違和感を覚えた際などには早い段階での検査が望ましいです。