ドクター木村の教えて甲状腺
若松河田
豊洲
COLUMN

検査で甲状腺ホルモンの数値が高いかをチェック

見落としてしまいがちな甲状腺に関する症状ですが、実は大きな病気が隠れていたという例も多いです。
しっかりと検査を行い、ホルモンの数値の確認も行いましょう。
病気の進行や症状について、さらに検査に関して把握して早い段階で適切な治療を受けるようにし、数値が高いときに気をつけるべき症状もきちんと押さえておきましょう。

あまり知られていない甲状腺と甲状腺ホルモンとは

甲状腺に関する病気は様々ある疾患のなかでも知名度が低いのですが、気づいた時には病気が進行していたというケースもあります。
甲状腺というのは人間の喉の前の部分に存在していて、ホルモンを作っている器官になります。
人間が日常生活や身体活動を行うために不可欠な器官であり、この部分に問題が生じると様々な不都合が生じます。
羽を広げている蝶々のような形をしており、サイズは縦方向に約4センチ、重量が大きくても20グラムほどです。
何らかの影響で肥大などすると視認しやすくなります。

この器官で作られて分泌されているホルモンは全身で作られているホルモンの中のひとつです。
まず脳にある下垂体からTSHを受け取ると、トリヨードサイロニンやサイロキシンを作るに至ります。
トリヨードサイロニン、サイロキシンはたんぱく質と結びつくのですが、ホルモンとして活動するのは遊離トリヨードサイロニンと遊離サイロキシンです。
甲状腺は単体で機能するのではなく、下垂体ともうまく連携しているのです。

これに関する病気を調べるための検査の中には血液の中にあるTSHなどの数値が高いかどうかを測定するものがあります。
この数値次第で体が抱えている甲状腺の問題を把握できて、適切な治療などが行われます。

自覚症状なく病気が進行している場合も…

人間は様々な病気にかかってしまい、重い症状のものもあれば軽い症状のものもあります。
またすぐに治癒できるものもありますし、逆に不治の病と言われているものも少なくありません。
そんな様々ある容器の中には、甲状腺に関するものも複数あり、自覚症状をほとんど感じることがないものの病気にかかっていて進行していたというケースも多いです。

病気の種類によって自覚できる症状は異なるので一概には言えませんが、動悸や息切れ、暑さを感じやすい、発汗量が増える、首部分が腫れているといった症状が見られます。
ただこれらの症状の中には甲状腺の疾患以外でも見られるものが数多くあり、単なる疲れやストレス、そして年齢によるものだと誤解する例も少なくないでしょう。
病気の人の中には更年期障害の問題が発生するであろう年齢に達した女性も多数おり、甲状腺が原因の症状であっても勝手に更年期障害が原因だと決めつける人もいます。
結果的にどんどん進行してしまい適切な治療を施すタイミングが遅れてしまいます。

現代医療は以前に比べて格段に進んでいるので早い段階で気づけば治療しやすい可能性もあります。
ただ上記のように甲状腺の疾患には他の病気や疲れなどと勘違いする症状もありますし、自覚症状すらないというケースもあります。
自覚症状がなければ自分が抱えている問題を見つけ出すことが難しいので、定期的に検査を行いホルモン数値が高いかどうかなどをチェックしましょう。
間違えやすい症状だからこそ自己判断するのではなく、専門の医師に相談するように心がけましょう。

注意が必要な症状と検査のすすめ

甲状腺の病気にかかると日常生活を普通に送ることが困難になることも多く、自分に最適な治療により日常を取り戻すことが大切です。
多くの場合積極的に検査に行っていないので自分が抱える問題に気づきにくいですが、注意が必要な症状を理解しておけば早い段階で対策しやすくなるでしょう。

・イライラしやすい
・動悸や息切れがする
・手足が震える
・暑さを感じやすい
・汗をかきやすい
・疲労を感じやすい
・元気が出にくい
・むくみが感じられる
・体重が減少する
・便秘気味になった
・首あたりに腫れが見られる

甲状腺が理由と考えられる気になる症状には、以上のような症状が当てはまります。
もちろんこれらの他にも多種多様な症状がありますが、違和感を覚えた際には自分で判断するのではなく早い段階で医師に相談し検査を受けましょう。
甲状腺の病気によっても現れやすい症状が異なりますので注意が必要です。

簡単な検査でホルモンの数値などを計測することが出来ます。
問題を抱えているかどうかを判断しやすいので、積極的な検査が望ましいです。
甲状腺に限った話ではありませんが、必要な健診等を受けずに放置した結果状況が悪化することも考えられますので、早い段階での検査をおすすめします。

甲状腺やそこから分泌されるホルモンについて把握している人は非常に少なく、実は人間の活動のために重要な役割を担っています。
自覚症状がなくても病気を抱え、どんどん悪化しているケースも見られますし、とにかく早期発見のための検査が重要です。
他の病気や疲れによる症状と混同する可能性もあるので、症状によるセルフチェックを行う際には要注意です。

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