【甲状腺専門クリニック】 バセドウ病、橋本病、甲状腺癌(がん)、その他の甲状腺疾患などの専門クリニックです。
残念ながら2011年3.11の大震災で甲状腺の癌(がん)について御心配されている方も多いかと存じます。
簡単ではありますが、甲状腺の癌(がん)について述べさせていただきます。
まず、御理解いただきたいのは甲状腺の腫瘍性病変の全ては甲状腺癌(がん)ではないということです。
そして当クリニックでは日本甲状腺学会専門医で東京女子医大(高血圧・内分泌内科)甲状腺エコー室長であった院長の指導のもと、検査を施行致します。
それでは簡単ではありますが、甲状腺の癌(がん)について述べさせていただきます。
甲状腺はヨードを原料に甲状腺ホルモンを産生するために甲状腺にはヨードが集積しますが、私たちの身体は それ以外にはヨードは必要とせず、尿や便として体外に排泄されてしまいます。そこで、ヨードに少量の放射線を付けたカプセルを内服すると、甲状腺にヨードが集積し甲状腺だけが被爆した状態になります。この原理を用いて甲状腺を破壊してバセドウ病を治療します。
利点は一回カプセルを内服さえすれば内科治療と比べて短期間で甲状腺ホルモンを是正でき、外科治療のように傷跡が残りません。アメリカでは医療費の影響もあり治療の第一選択とされているほどです。
欠点として甲状腺を破壊してしまうので逆に甲状腺ホルモンを補充しなければなりません。また、原則として放射性ヨード治療後6か月間は避妊が望まれることや18歳未満の方には禁忌とされているなどの適応もあります。
ただし、放射性ヨード治療が有効な治療法と選択なされた際には、信頼ある連携関係のある東京女子医大(放射線科)や甲状腺専門病院に御紹介するのみならず、その後の経過もフォローさせていただきます。
良性甲状腺腫瘍の代表的疾患です。通常、穿刺吸引細胞診を施行することによって確定診断を病理学的に得られます。しかし、このタイプの腫瘍は良性か悪性か判断が困難であるという、厄介な腫瘍です。
そこで、当院では甲状腺エコー機器のエラストグラフィー(写真1,2)を用いて検査を施行することによって、針を刺さないで、大まかな診断をすることも可能です。
甲状腺癌(がん)の有病率は人口1000人あたり1.3と推定されていますが、実は徐々に増加しています。
甲状腺癌(がん)の約80-90%とほとんどを占めます。また、若年者の放射線被爆により増加する甲状腺癌(がん)も、このタイプです。
院長自ら、甲状腺エコー検査を施行し、診断は可能です。また、癌(がん)が疑わしい場合には、穿刺吸引細胞診を施行することによって確定診断を致します。さらに、腫瘍が固いほど癌(がん)の可能性が高くと考えられています。当院でも甲状腺エコー機器のエラストグラフィー(写真1,2)を用いて検査を施行することによって、針を刺さないで、大まかな診断をすることも可能です。
万一、外科治療が必要な際には、信頼ある連携関係のある東京女子医大(内分泌外科)や甲状腺専門病院に御希望を十分伺わせていただいた上で御紹介するのみならず、その後の経過もフォローさせていただきます。