【甲状腺専門クリニック】 バセドウ病、橋本病、甲状腺癌(がん)、その他の甲状腺疾患などの専門クリニックです。
違和感があり検査を受けた結果、甲状腺機能亢進症だったということもあり得ますが、原因や症状、治療法を知っていれば適切な判断がつきやすく、必要以上に焦ることもないでしょう。
甲状腺に関する病気は機能亢進症の他にも様々あるので、状況に応じた形で治療が行われます。
自らセルフチェックをすることも可能ですから参考にしてみましょう。
甲状腺機能亢進症になると出てくる症状には甲状腺腫大、眼球突出、頻脈などがあります。
これらすべてが必ずしも現れるわけではありませんので、セルフチェックの結果一部の症状だけが当てはまる場合でも早急に病院で検査を受けましょう。
特に眼球突出はタバコを吸う人に多いと言われている点も特徴です。
それ以外にも動悸や息切れ、疲れやすい、汗をたくさんかきやすくなった、体重減少も症状として現れるケースが見られます。
これらは甲状腺機能亢進症以外の甲状腺に関する疾患で現れることもありますし、甲状腺とは全く関係のない疾患による場合もあるでしょう。
ある程度の判断は自分でつけられるかもしれませんが、類似症状が現れる他の病気との勘違いや適切な治療が行えない、状態が悪化する、といったことに繋がるので完全な自己判断はとても危険です。
以前に比べて疲れやすくなったり、動悸や息切れを感じた場合、日頃からのストレスや疲労、年齢による衰えが原因と考えがちですが、バセドウ病をはじめとした疾患が隠れている可能性もあります。
甲状腺機能亢進症の診断を確定するためには甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなどを測定したうえで判断を下し、治療法の選定や原因の追求をすることになります。
あくまでも上記の症状は例にすぎないので、人により違いが大きいことを知っておきましょう。
甲状腺機能亢進症になる原因は現時点で確実に解明されていませんが、甲状腺ホルモンの量が必要以上に増えてしまうことが原因とされており、甲状腺ホルモンにはTSH受容体抗体が関係していると予測されています。
TSH受容体抗体は必要以上に甲状腺にアプローチして甲状腺ホルモンをたくさん分泌させてしまう点が特徴です。
また、バセドウ病が引き金となって病気が発症することもあり、自己免疫疾患に該当します。
それ以外にもプランマー病や甲状腺炎などが原因となる場合もあり、各患者によって違いがあります。
甲状腺機能亢進症になると自分に応じる形で治療をすることになりますが、甲状腺の病気は自分で気づきにくいという難点も持ち合わせています。
しかしセルフチェックポイントを押さえて自分で確認することで早めに確認でき、適切な治療法を早く受けられるでしょう。
自分で分かりやすいセルフチェックポイントは、
・甲状腺の腫大症状がみられないか
・眼球が突出する気配がないか
・心拍数が増加していないか
・動悸、息切れ、疲れやすさを感じないか
・汗を多くかく、体重が減少することがないか
・継続的な微熱状態や抜け毛がないか
・性欲の増加や睡眠に関する悩みはないか
・手足の震えや怒りっぽくなることはないか
ですが、この他にもこの病気ならではの特徴があるので検査や医師による診察は不可欠です。
セルフチェックというのは専門的知識を有していなくても気軽に自分で判断するための方法なので、参考程度と考えましょう。
ただこのチェック項目に引っ掛かる点がある場合は甲状腺機能亢進症やその他の疾患の可能性があるので医師に相談してください。
甲状腺機能亢進症は一般的な量以上の甲状腺ホルモンが分泌されることが原因ですから、そのホルモンの分泌量を低下させなくてはなりません。
多くの場合抗甲状腺剤を飲み続けるという治療法がとられ、これにより分泌を抑制しやすくなります。
1度や2度服用しただけでは効果は得られませんが、半月程度で良化が確認でき、2か月以内に症状はかなり良くなるでしょう。
薬を服用していると症状が抑えられて楽に生活できますが、自分の勝手な考えで薬をやめてしまうと治療が水の泡になる可能性もあります。
ですから治療法や薬をやめるタイミングなどは医師のチェックを受けて医師の判断により左右されます。
甲状腺機能亢進症には食事も大きな影響を与えており、ビタミンAの入った食べ物や玄米発酵食品、ミネラルなどが不可欠です。
逆にお酒やコーヒー、ヨードなどはNG食材となるので、気をつけるだけで予防につながり、治療の効果が高まります。
またストレスが病気の発生原因となることもあるので、予防や治療効果を高めるために、できるだけストレスを発散するようにしてください。
薬により症状が見られなくなると油断しがちですが、引き続き注意を怠らないことこそが健康維持のためには重要です。
甲状腺機能亢進症の症状は動悸や息切れや疲労感など様々あり、ある程度はセルフチェックも可能です。
この病気が発生する原因は完全にわかってはいませんが、TSH受容体抗体が関係していると予想されています。
一般的には薬を用いた治療法が行われ、比較的早い段階で良化します。